【バスケ】動きやすいディフェンスの構えとは?
バスケ初心者や能力の低い選手へのディフェンス指導に悩んでいませんか。
・低く構える
・一度フロアに手を着く
と指導している方は多いと思います。
何度も説明しても、それを実践した選手の構えはなんだか不格好…。
指導の仕方が分からない!ディフェンスを一から見直したい!
そんな指導者の方に、動きやすくて相手にプレッシャーがかかる構えの作り方をご紹介したいと思います。
よくない構えとは
初心者の選手に多いのが、腰が浮いてしまう構えです。
前モモがつらいので、どうしても重心が高くなってすぐ抜かれてしまう。
そこであなたが指導したのは、床を触ること。
床を触ることで身体は低くなったものの、上体が倒れてしまってスムーズに動けなくて、やっぱりすぐ抜かれてしまう。
上体を立てて、床と太ももが平行くらいまでお尻を下げて・・・今度は低くなりすぎて速いステップが踏めなくて、やっぱり抜かれる。
もう1つのタイプが、程よい高さに腰は下がっているけど、膝がつま先より前に出てしまっている選手。
これは、股関節が伸びてしまっているので、脚の動きが制限されてしまいます。
膝にも負荷がかかりすぎるので、当然スムーズに動けないですよね。
動きやすい高さとは
動きやすく程よい高さの構えは、無理をせずに前を見られるくらいの高さです。
構えの作り方としては、
- (お尻を突き出すように)股関節を折る
- 自然と膝も曲がる
股関節を折っていくと状態が倒れていくので、顔が下を向いてしまっては意味がありませんよね。
つまり、股関節から折っていき楽に前も向ける高さまで、というのが自然な構えができる高さになります。
またこの時、お尻の筋肉にテンションがかかっているというのが、かなり重要です。
これは、膝のケガを防ぐためにも必ず気をつけてほしいところです。
なぜかというと、前モモにテンションがかかっている時は膝に負荷がかかっていて、お尻にテンションがかかっている時は股関節で受けているという状態になります。
バスケットの動作において、股関節というのは非常にケガのリスクが低く、反対に膝はケガのリスクが最も高い部位になります。
動きやすい足幅とは
- 肩幅または腰幅より1~2足分広い
先に述べた高さと合わせて、この足幅を取ってみましょう。
サイドステップ・クロスステップともに動き出しがスムーズになる足幅になります。
サイドステップの場合、進行方向側の足から動き出すのが良いとされています。
つまり、構えよりもさらに足幅は広がることになります。
スタート時は、反対足で床を蹴って踏み出すので、スムーズな動きが可能な足幅ということになります。
クロスステップの場合は、おそらく踏み出し足は進行方向と逆側になると思います。
この足幅で構えることにより、進行方向側の足で床を蹴りやすい構えになり、クロスの踏み出しがスムーズに行われます。
より良い手の位置とは
指導者によって、それぞれ違いますよね。
試合中の状況によっても変わってくるのですが、必ず守るべき約束は“だら~ん”と下ろしたままにしないことです。
昔から「ハンズアップ」とよく言われますが、まさにその通りです。
手は広げてディフェンスを大きく見せるほうが、オフェンスに対してプレッシャーがかかります。
また、「上に上げる」「横に広げる」などが一般的ですが、私はこう指導しています。
- シュートに対しては手を上げる
- パスに対しては横に広げる
- ドリブルに対しては下に下げる
つまり、ボールマンディフェンスの際は「ボールのある場所に手を伸ばす」ということです。
また、ヘルプポジションの場合は、ボールマンとマークマンの位置を指差しで確認しながら構えるのが良いですね。
もちろん、ディナイディフェンスの時はパスコースに手を伸ばすのが良いですよね。
このように1パターンではないので、状況によって変えたり、構えやすい手を上げたり、相手の得意なほうを抑えたりと、とにかくハンズアップして構えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ディフェンスの指導法に困っていたり、ディフェンスの構えに対して見直しを考えていたりする方は、動画や写真を撮るなどして、構え方を確認してみると良いと思います。
- 股関節を折って動きやすい腰の高さ
- お尻の筋肉にテンションをかける
- 足幅は、肩幅と同じか1~2足分ほど広く
- 常にハンズアップ
ぜひ、指導の参考にしてみてください。
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