【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 いまこそ「キャプテン」を考えよう その5
スキルアップ チーム作り トレーニング メンタル(心) 指導法 梅原 淳 育成法
あなたはチームを率いる者に何を求めるか。あなたがもしキャプテンだったら何をしようと思うか。コーチにとってもキャプテン本人にとっても、チームメイトにとっても深く考える価値のあるテーマだと思う。
もしこれまでキャプテンというものに特別の視点を持っていなかったのなら、ここから考えていただきたい。
▽チームリーダー
リーダーという言葉を調べると「指導者」「集団の代表者」「統率する者」などと出てくる。全員を引き連れて皆で同じ場所へ行く、そのために自らの力を尽くす者がリーダーと言える。チームのために動く思考がキャプテンには間違いなく必要だ。
プレイで魅せること、自分だけが活躍すること、それがキャプテンの資質ではない。己が犠牲となることも厭(いと)わず引き受け、全体でひとつになって共に進む精神こそリーダーの本質である。
それは自分が偉くなる事ともまったく違う。権力的にミラミッドの頂点に立つような思考は、キャプテンの真意を見誤っている。
全体を仕切るとは全体を守るということであり、最も高いところに立つということでは断じてない。意見の強い者、力関係の上の者、年齢、学年、そのようなものをキャプテンやチームリーダーを選ぶ基準になど、間違ってもしてはいけない。
▽絶対的存在
チームはキャプテンを必要としている。一つの集団が目的を果たすためにまとまろうとすれば、必然的にリーダー的存在が現れて場を結束させていくようになる。これはスポーツも同じことだ。
とくに団体競技の場合、個々の勝手を押さえて各々の持っている力を一つの方向へ向けるためには舵取りがいなくてはいけない。普段のチーム活動でまとまれるか、試合でまとまれるか、すべて集団で一つの結果を出すものだから絶対的存在と言える。
そこまで大切なポジションをあなたはどこまで真剣に考えているだろう。点取り屋のエースだからキャプテン、声が大きいからキャプテン、消去法で致し方なくキャプテン。本当にそれでいいのか。
本当は適任がいないから、まったく別の理由で決めてしまっている現実がある。そこに誰かを埋めなくてはいけないから、しかたなく他の部分で目立つ者をキャプテンとし仕事をさせるというものだ。
もしくは本当にその存在を軽んじている場合もあるだろう。しかし本当にキャプテンとはその集団のリーダーつまり支柱、絶対無二の存在なのだ。それ如何でチームの行方は大きく振れる。
▽キャプテンを育てよう
いないのなら、育てるしかない。常に選手各々が自立に向けて努力しつつ、強く結束するようなチームづくりをしませんか。
技術的な進歩ばかりに目を向けていては、リーダーは生まれない。コーチはとくに選手たちのチーム活動および日常生活の向上を積極的に進めて、日頃からリーダーづくりを行っていくことが必要だ。
選手同士の付き合いが薄っぺらいものであったなら、まずリーダーは生まれない。リーダーとかキャプテンという存在は人間の気質で語られることが多い。しかし本来それは性格的な意味ではなく、仕事であり役割のことを意味する。
だからキャプテンシーのある人間がいなくても、それを嘆くのではなく、芽生えたり育ってくるように手間暇をかけてアプローチしてもらいたい。
抜群の人間は出てこなくとも、チーム成長に少なからず貢献するキャプテン役は出現すると思う。
良いリーダー、良いキャプテンをつくることもチームづくりの課題だ。競技力を上げることも必要だし、それをさらに倍増させるための人間関係づくりも同じくらい重要なのだ。
人間同士がまとまるにはチームのリーダーの存在は欠かせない。もう一度キャプテンという存在についてよく考え、チーム成長に繋がる適任者を選び、もしいなければ時間を掛けて育てていこう。
誰がそのコーチの仕掛けで目覚めるか。コーチ自身も見えていなかった存在に、チームが救われる日がくるかもしれない。
(了)
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