【新作レビュー】「時間を奪う」事に主眼を置いたマンツーマンDFを習得する事は大きな意味を持つ。

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星澤純一氏の新作DVD『マンツーマンディフェンスバイブル』を何回も視聴した。

私が強く感じたことは、バスケットボールの指導に多くの時間を注いだコーチの信念だ。

冒頭のメッセージからも、バスケットボールの持つ無限の可能性を信じている事が分かった。

ご自身の競技経験から、これまでのコーチング経験、最新のルールや戦術を踏まえ、バスケットボールの特性を分析した上で提示される様々な示唆に溢れている。

分かりやすく、明瞭な指導のカリキュラムを構築すれば、競技に取り組む選手の人生を豊かにする素晴らしい競技体験を提供できる。

マンツーマンDFを中心とした本DVD内、随所に登場するきめ細かな分析、現代を生きる選手の心情を配慮したコーチングを見ていて、そう感じた。

バスケットボールの無限の可能性に魅了された星澤コーチのバスケット愛が溢れていた。

https://rs39.net/c/bk/ckhj_2/bl/

 

バスケットボールで勝利を目指す際、ディフェンス力の向上は欠かせない要素である。

多くのコーチがDFの重要性を選手に説いてきた。

DFの重要性については選手も理解している事も多いのではないか。

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その反面、定量的に評価しにくく、適切なフィードバックを選手に与える事が困難な側面がある。

「頑張ろう」・「気持ち」と抽象的な表現に留まってしまう傾向がある。

勿論、本稿筆者は、「頑張り」や「気持ち」を否定するつもりはない。

身体接触と、瞬時の状況判断を要求する知的であり、獰猛な戦いを伴う高度なスポーツだ。

神経を最大限に研ぎ澄まし、肉体の限界に挑んでゴールへと迫る相手に対し、それこそ気持ちや頑張りが無ければ、ゴールを死守する事は心もとない。

 

しかし、コーチと選手は、決して短くない時間を共に過ごす間柄だ。

気持ちや頑張りという定量化できない感覚的な言葉での評価や議論に終始すれば、選手は言葉に耳を貸さなくなる事もあるのではないか。

コーチは、選手の知的好奇心を刺激し、さらなる成長へと導く役目も持つ。

例えば、DFにおいて、具体的で、計測でき、振り返る指標を選手に提示する事が可能であれば、選手の成長に寄与できる可能性は大きいと私は考える。

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これが3Pシュートであれば話は別だ。

昨日は10本中4本だった。今日は10本中6本だった。

具体的な指標から、過去と現在を比較できる。試合が終われば確率も出る。

そもそも、成功・不成功が明確で、改善をしやすい。

ライバルとする選手の彼我の関係も推し量れるかもしれない。

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しかし、DFは異なる。BOXスコアにDF指標は存在しない。

失点をした際も、ある時にはボールマンDFの責任、ある時はHelpの責任。

Helpをし過ぎても失点になるケースもある。

そもそも、どんなにDFを頑張っても相手がシュートを決める事もあるし、その逆もしかりである。

それこそがスポーツの醍醐味であり、我々が愛するバスケットボールの魅力である。

勝利の味わいは甘美であると共に、往々にして、敗戦は理不尽で、残酷である。

その要素は特にDFで顕著である。

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DFを「頑張った」のに、相手がシュートを決めれば評価されない。

褒められて然る場面で、コーチや仲間がDFの奮闘に気が付かず、与えられるべきはずの称賛も無い事もあるだろう。

反面、散漫なDFをした際に相手が自滅的なミスをする事もある。

気が付けばボールは掌にある。DFの価値や異議について、選手は迷う。

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その迷いを排除し、一貫した方向性や指針を与えるのが本教材の特徴だ。

星澤氏が教材の中で強調するコンセプトは「時間を奪う」にある。

そして、「時間」という絶対的な概念を用い、明確な評価軸を提示する。

そして、それらを構築する効率的なツールも紹介されている。

 

これらを駆使すれば、コーチは選手に明瞭な指針を提示できる。

選手は、DF力において成長の度合いを体感できる。

歩みが分かれば、目標に対する不足分を実感できる。

だからこそ、ゴールに向かって歩みを進める事が可能となる。

そうなれば、練習が楽しくなる。

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「選手が体育館に到着後、シュート練習をするのではなく、コートでDF練習をするようになる」教材の中で星澤コーチが語る場面がある。

バスケットボールの指導経験のある人にとっては、耳を疑う言葉ではある。

しかし、これは星澤氏が実際に体感したことなのだろう。

それだけの説得力が教材の中にある。

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現在は、長期的な視点に立った選手育成が求められる時代である。

かといって、目の前の試合に安易に負けて良いわけではない。

成長の為に、すべてを犠牲にする事も難しい。

コーチは、試合に勝たなければいけない。

そして、選手を成長させ、次のカテゴリーへの橋渡しもしなければならない。

そして、彼、彼女らの人生をスポーツを通じて豊かにする責務もある。

 

そんな中、「時間を奪う」事に主眼を置いたマンツーマンDFを習得する事は大きな意味を持つ。

リスクを恐れ、消極的に守る事もバスケットの考え方の1つである。

若い世代になればなるほど、待っていればミスをしてくれる。

しかし、熟達すればするほど、そうはいかない。

積極的に守りながら、ギャンブルになりすぎない。

強引にボールを奪うのではなく、相手のミスを誘う。

このDVDで提示されているスタイルを習得できれば、次のステージに進んでも「選ばれる」選手になる事が出来る。

選手の可能性を最大限に発揮しながらも、目の前の試合での勝利にも近づくであろう。

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