今の日本の子供たちに、運動する力を自ら磨き伸ばす力を蘇らせよう その1

トレーニング 指導法 梅原 淳 育成法


2018年が始まりもう5月。

今年1月中旬から嵐のような過密スケジュールを勢いよく、しかしまた慎重に丁寧なる心掛けで駆け抜けたちょうど終わり頃、この新しいメルマガを執筆する依頼が舞い込んだ。

たいへんに志の高い、スポーツの世界から様々に考え発信する稀代の挑戦だと感心している。

企画および発行元である株式会社RealStyle平沼プロデューサーと初めて会ったのは今年2月。

ちょうど怒濤の主張日程の最中だった。

正直あまりの忙しさに現場での実務とその準備で精一杯だったので、映像や書物による教材の制作などへは毛頭、頭も体も向いていなかった。

いや向けられる余裕などなかった。元々がそれほど器用な人間ではない。

しかし平沼氏の話を聞くうち、少なからず彼に刺激されて心の底でエネルギーが沸きはじめたのは事実だ。

▼自分には「なに」ができるか

私のできうる僅かな世の中への貢献は、

(1)現場を回って直接コーチ・選手と目を突き合わせて話し鍛練すること、
(2)多くのアスリートや指導者たちと一緒にトライする自前の講習会やセミナーなどを開催すること、
(3)その情報を自分なりにSNSなどで発信すること、
(4)方法論や知恵を書物などで誰もがそれを使えるようにすることだ。

いまのところ実務の大本営である1つめと、ほんの少し3つめだけは不器用を乗り越えつつたまにおこなっている。

より広く世の中のために力を尽くすならば、一体なにができるか。

そう考えると、私が直接会ってサポートすることのできないコーチやアスリートまたはその親御さんなどへお手伝いできるものは、やはり言葉であったり映像であったり、本人が自分自身で勉強し研究できる教材を作ることがもっとも有意義な取り組みなのではないか。

それしかないだろうと、決して平沼氏に説得されたわけではなく、彼と会社の在り方を感じ、自らそう実感した。

メディアは世界中で人と人が繋がれる仲人役である。

世の中には素晴らしい知恵や情報がたくさんあり、また埋もれている。

それを整理し中身を凝縮させて世に貢献できるものとし、多くの人がそれで知識をつけ考えることができる。

さらに今だけでなく、後生の力になりずっと生き続ける。

本来「教材」とはそういうものだ。

それはRealStyleの映像制作に懸ける信念であり、私の当初からの考えも同様であった。

▼真のリアルスタイルとは

平沼氏と株式会社RealStyleの志と熱意を肌で感じ、それでもどうしようか、この今のスケジュールで果たしてどれだけできるのか少し悩んでいたときに、同氏からメールで企画書が届いた。

はじめに申し上げたように、なぜか日程が一旦落ち着いたタイミングで企画書があらわれ、同氏と打ち合わせをする時間が取れ、また執筆できる幾日かの余裕が、運良くできた。

なんともいたずらに神様というのは、面白いストーリーをおつくりになるものだ。

そのようないきさつにより、私が兼ねてから書きたかったスポーツ現場の生の情報を、ここから発信していきたいと思う。

世にある情報はどれを読んでも平たくありきたりなものが多い。

これは批判をしているのではなく、一般的なメディアでは、多くの人が賛同する意見に寄った内容でしかものを作れない。

たくさん売らなければいけないし、世間が見て見ぬふりをしているものを敢えて掘り起こすことに利益がないと考えるからだ。

世の体勢に従うのならば、それは正しい。

でも私はこの目で見たものを、本音でありのままに議論したい。

リアリティなことから紐解かずして、それを土台とせずして、いったいなにが生まれるのですか?

物事を磨いていくためには、たとえ耳の痛いことでも目の前に持ってきて、公平で客観的に評価し、とことん現実的な議論をしなくてはならない。

▼すべてにはストーリーがある

私はスポーツ現場に立ち、チーム力強化と選手育成のために体力づくり面でお手伝いをしているが、そこで得られる情報は毎日更新される。

それは良いものもあるし、悪いものもある。

同じ事をしても、同じ結果にはならず、良い方向へ進んだと思えば、違う日には失敗だったりすることもある。

学問を一方的に現場に当てはめるものとはまったく異なり、現場の生の情報をよきもあしきも正々堂々と受け止め、そこから道を探ろうとするからこそ物事は優れたものに鍛え上げられていく。

それが現実だが、そのようなメディアは少ない。

でも本当は「こうだと思うんだけど、今は時代が違うから避難されるだろうな」とか「多くはこっちの意見だから異を唱えると角が立つよな」と心の中で思っている人は少なくないはすだ。

この志あるRealStyleのメルマガに力をお借りして、スポーツ現場にまつわる様々なこと、それは学校でのことだったり家庭教育、子育て、人間関係、食養(健康・病気)など、人間活動のど真ん中にある本音に目を向けて、単にスポーツの勝った負けたではなく私たちの生きること全体に繋げていきたいと思う。

神様がこの出会いを与えてくれたように、私たちのスポーツライフのストーリーを追って見ていこう。

もちろん私の実務である体力トレーニングのメソッドなどについても、メルマガ読者だけの非公開情報として載せていこうと考えている。

さらにサポートチームの練習レポートを、今後は自前のフェイスブックからこちらへ移すことにしたい。

SNSでは書けなかった内容も、この限定公開のメルマガならばより深く具体的にお伝えできるだろう。

さて、それではさっそく1つ問題を提起してみたい。

タイトルに書いた「今の日本の子供たちに、運動する力を自ら磨き伸ばす力を蘇らせよう」について、私が子供たちと関わって感じること、現実的に起こっていること、そこからなにができるかを、あなたと一緒に考えていきたいと思う。

(以下、次号へ譲る)