【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 トレーニングレポート No.3

スキルアップ 動画 指導法 指導者 梅原淳 練習メニュー 育成法


7月中旬、神奈川県秦野市にうかがいました。高校男子バスケットボール部さんです。新チーム一回目、高校1年生は初対面となりました。

このチームではいま、ジャンプ力をつける鍛練を行っています。それはウエイト・トレーニングで脚筋力を上げるといったことではありません。ティムグローバーさんのジャンプ・アタックのような話でも勿論ありません。まったく違った視点からジャンプマンを育てています。

動作というのは多くが繋がっています。脚の動きであっても腕の動きであっても、すべては全身で表現するものですから、基本となる體の使い方というのがあるのです。そのど真ん中である「腰で踏ん張った体勢」というものを、新チームスタートであり、導入の1年生もいるということでおさらいしてみました。

跳ぶ際に力を爆発させるためには、まずその力を蓄積しなくてはいけません。それが「踏ん張る動作」です。踏ん張るというのは、脚を力ませて地面を強く押すということではありません。自分自身の體を力強く固定する、エネルギーを貯めるということです。

そのときに重要なポイントとなるのが、骨盤をどう使うかです。人によって沈む動作やしゃがむ動作というものに違いがあります。皆さんはスクワットで體を落としたときに、どのような体勢を取っているでしょうか。ぜひ鏡でご覧ください。

バスケットボールで言えば、ディフェンスのときのかまえ、ドライブにいく直前のかまえなど、自分が踏ん張っているときにどのような格好をしているか、一度確認してみてください。とても重要な意味を持ちます。

私のトレーニングでは、股関節を軸に全身動作でジャンプすることを練習します。股関節つまり脚の付け根ですが、そこを大きく動かすために、股関節に踏ん張りを利かせるかまえが必要になります。

それは筋力の問題ではなく、體の使い方のコツです。股関節でしゃがむ運動感覚を持っているかどうか。

運動のパフォーマンスにおいてこの基本のかまえは、決定的な要素となり得ます。これを「パワー・ポジション」と言ったりしています。力の出る体勢ということです。

そのためには「骨盤のしぼり」ができなくてはいけません。これは私の表現ですが、そけい部(股関節の前側)を曲げて骨盤が前傾した体勢を取れることが必要になります。

骨盤の前傾動作、つまり腰が入った姿勢とよく言われるものですが、あの体勢をあなたは取れるでしょうか。

これには股関節周辺の柔軟性が大きく関わっています。股関節の硬い人、さらにお腹周りの硬い人も骨盤が動きません。骨盤がくねくねとローテーションすると良いのですが(動画1)、硬い人はまるで胴体にくっついて固まったようになっています。

これではそけい部にしぼりを利かせる感覚が分からないので、全身のダイナミックなジャンプはおそらく難しいでしょう。膝のジャンプになると思います。

スクワットでしゃがむときにジャンプのためのエネルギーを貯め込みますが、全身ジャンプへの優れたかまえにするには骨盤の前傾(しぼり)が最重要スキルとなります。

骨盤をしぼり、いわゆる“腰で踏ん張って”力強いパワー・ポジションから一気に爆発させます(動画2)。これがジャンプの真実です。このチームでは、正しいかまえをつくること、正しいスクワット動作を覚えることをトレーニング課題として、いまでも基本練習を大切にしています。

バーベルを持った筋力アップも大変重要で有意義な取り組みですが、より器用で自由な體の使い方というものをよく練習されてください。

参考になれば幸いです。

 

■動画1

 

■動画2

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