【梅原トレーナーのからだづくり哲学】ある進学校の自立への歩み その1

スキルアップ チーム作り トレーニング メンタル(心) 指導法 梅原 淳 育成法

今、目の前には自ら積極的に練習する選手たちの姿がある。私の存在が無くなり、選手同士で話し合い知恵を出して技能の習得に精を出している。

これは現代の日本において特異な光景だ。部活動の練習というのは一般的にコーチが中心となって行われる。技術を教えるのもメニューを指示するのも、頑張らせるためにハッパを掛けるのもコーチだ。

ここでは選手に強く要求して「やらせる」のが役割であり、チームづくりは常にコーチが先導する。

だが今日の練習にはコーチがいない。選手らは互いに声を掛けアドバイスをして、自らを鍛えて能力向上に努めている。コートには選手だけが立ち、選手たちによる選手たちのための練習が行われている。

いや実際にはコーチもいる。私だ。今日は私の受け持つ体力トレーニングの日である。彼らは今熱心に「跳ぶ力」について探究を行っている。

部活動の統括を任せられている責任者は私であり、健全な放課後活動となるよう整理と管理をする。これは組織管理者としての仕事であり、さらに私にはコーチングの仕事があるのだが、このチームではその多くの部分について選手へ委譲している。

▼コーチ不在

このトレーニングの時間では、コーチが仕切らずに選手自らが練習を進める。私は極力口を挟まないようにして、存在を消すことに努めている。

私は頑張らせることをしていない。前述の「やらせる」ことを自分の仕事から排除するために、自分からコートの外に出ることにした。

思い切ったことをしてしまったが、人間はそうせざるを得ない状況に立ったときに適応する力を持っているから、理想を実現するためには先に状況を作ってしまうことだと思った。

知識と方法を与えることがコーチとしての私の本分であり、そこからの修練は材料を活かして選手自ら取り組むものだ。

元々「コーチ」とは馬車の意味であり、今の日本に見るコーチはまさに馬車に乗りムチで馬の尻を叩いている姿と重なる。しかしスポーツは自分でしたいからしているのであり、目標があるから自ら歩き出した道であって、したくないことを労働のために無理矢理させられている馬とは全く違う。

私たちは自らの意志で頑張れるのであって、他人の強制は必要ない。もしそれがコーチの仕事の大半であるとすれば、選手はコーチ無しでは成長できないということになる。そんな弱い選手に明るい未来は見えない。

人にムチを打ってもらってようやく頑張れているのでは、ムチを打たれなくなれば動かなくなると言うことだ。あまりに情けない。健全な子供らの成長に寄与するならば、ムチを打ち手綱を握って操るコーチングはしてはいけない。

私は自分の立ち位置とその仕事を再構築すべく、数年前に「自分たちで練習をつくれるようにしよう」と選手らに言ってコートから外れた。放り出すくらいの勢いだったが、彼らならきっと対応できると思った。

そうして今、目の前にはまさに自分たちで練習に励んでいる選手たちがいる。

▼自分を育てられるのは自分だけ

私は己の技量を磨き上げるのは己でしかないと考えている。教わることは技量を上げることには繋がらない。

本を読むことも授業で先生の話を聞くことも武芸の稽古をすることも、動いているのは自分であって、教わるという行為は単なる情報の入手でしかない。

知らなかった新しい情報が得られればステップアップの材料になるが、活用するのは自分だし手を付けずに放ったままにするのも自分次第だ。

だから私たちは教える人の力で成長するのではなく、唯一自分の努めによって技量を高めるのである。

▼自助努力

彼らはコーチの手から離れて自ら動いている。自分でやってみて、仲間のそれを見て参考にして、アドバイスをもらいまた互いに議論し、感触を掴もうとあらゆる感性を働かせて実践を積んでいる。

これはつまりモノを知ろうと自分で辞書を引くことや、力をつけるために問題を解くことと同じだ。

辞書や教科書や問題集が私であって、私が何かの力を彼らに授けるわけではなく、彼らが私を活用して自分で勉強することによって力を伸ばすことに繋がっている

もちろん伸び具合の違いはある。10の伸びを見せる者がいれば1の者もいる。しかしそんなことは一切問題ではない。要領の良さとか呑込みの早さはやっていくうちに掴めてくるし、思考しトライし変化するという意欲と行動さえ身につけば必ず前進する

それよりも本当に大事なことは「自ら行う」という自助努力にある。

きっとこのレポートの読者の中にも、チームづくりや生徒指導に尽力されている方が多々おられると思う。改めてそれらを考える機会とするために、あるチームの成長の日々を追いながら、私たちコーチの仕事についてあなたと考えてみたい。

(次号に続く)

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【梅原トレーナーのからだづくり哲学】ある進学校の自立への歩み その2

 

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