【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.180「体幹とはなんぞや」

スキルアップ フィジカル(身体) 梅原 淳

こんにちは、梅原淳です。

一般的に「体幹を強くする」「体幹が弱い」などとよく言いますが、あなたにとって体幹とはどのようなものでしょうか。

腹筋がボコボコしていること?
または胴回りが太いこと?あるいはぶつかり合いでの安定感でしょうか?

身体の中心ですから、踏ん張りなどでどっしりしていると力強さを感じますし、自然と皆そこをトレーニングしようと思います。

私もトレーニングメニューに腹筋や背筋など、体幹部にある筋肉を鍛えるようなものを入れていますが、ただ肉付きを良くすることを主目的には置いていません。

身体の構造をありのままに見てそこから解るのは、動物の骨格で中心となるのは背骨(脊椎)であることです。

手足でもなく、頭でもありません。
まず人間というかたちを表現しているものは胴体です。
そこに手があり足がある。四肢の無い動物もいますね。主を担うのはここなのです。

そういった役割であることから明らかに解る事実は、体幹という曖昧な言葉が実際に意味するものは「背骨」と捉えるべきであろうということです。

身体の支えである背骨をスポーツとして強化するときに、腹筋を六つに割ることよりも起立(の姿勢)を保持する能力を伸ばすことがきっと賢明でしょう。

それならこれが一番だと考え、行っているのが「逆立ち」です。

まずは壁で良い姿勢をつくるところから始め、保持する時間を伸ばしていって、さらにペアの倒立、補助が入った逆立ち歩き、一人で逆立ち歩きと、徐々に強化していきます。

伸び加減によって進行具合は異なります。
早くに一人で逆立ち歩きができるようになる選手やチームがいれば、3年間続けても最後まで行けないケースもあります。

腕による力任せの逆立ちでは絶対に上達しませんから、否が応でも背骨起立の力が伸びます。

これがスポーツをする際のボディバランス、踏ん張る力といったことに直結し、なんとなく腹筋やプランクをして体幹トレーニングと位置づけているケースより、断トツに体幹が強くなります。

単なる体操競技の一部と思わず、体幹の強さを鍛える種目として採用してみてください。

少し動画も入れておきます。

それでは今日はここまで!

(了)

この記事を書いた人梅原淳梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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