【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.162「揺さぶりに強いDF足をつくる」
みなさんこんにちは、梅原淳です。
前回、動作的な反応の良さについて触れました。
続けて今日は、それをディフェンスの場面で考えてみたいと思います。
かわそうとするオフェンスにへばりついてコースを塞ぐ足をつくろうと思ったとき、一歩目の強さや速さを求める人は多いと思います。
でも左右の揺さぶりに振り回されている部分を解消しないと、クイックに動けるプレイヤーにはついていけません。
スピードはさほど速くなくても、タイミングの外し方が上手いプレイヤーもいますね。
その変化への対応能力を、足づくりではどう考えるか。
次の鍛練を取り入れてみてください。
対人による攻防において、相手の動きなどわかりませんから瞬時に判断、反応するしかありません。
でたらめに勘で動くわけにもいきませんし、凝視していては動作が遅れてしまいます。
できることなら、同時にボディバランスも保持しつつ足を使いたいはずです。
その場合に必要なのが、前回解説した「事前動作および構え」です。
かまえとは、必ずしも一つではありません。
たとえば、私は基本として、スタンスを広げて腰を落とし込んだ体勢(パワーポジションとよく言われます)を説明しますが、状況に応じて重心の位置や腰の高さ、足を置く位置とつま先の向き、そういったものは変わるはずです。
オフェンスが動き出したときに、こちらもドンと大味に飛び出すのではなく、細かな攻防としてバランスを保持しながら相手を正面に据える努力をするのです。
あえて小さく細かく速く、そして一瞬たりとも静止せず、防御の体勢を変化させていく技量を身につけましょう。
かまえを固定しない、ということです。
ほんの少し相手に変化があれば、こちらも新しい体勢に変える。
距離、角度、高さ、踏ん張る位置、わずかであっても即座に対応できるポジションにつくりかえます。
せわしなく足と手が動きますし、頭もフル回転しますが、それが運動感覚を引き上げてくれます。
もし大雑把で力任せなディフェンスに悩んでいるなら、このトレーニングを取り入れてみませんか。
新しい感覚を覚えられて楽しいと思いますよ。
それでは今日はここまで!心から応援しています!
(了)
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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