【梅原トレーナーのからだづくり哲学】 トレーニングレポート No.156「ちゃんと鍛えている女子選手は1%」
皆さんこんにちは、梅原淳です。
いつも私はトレーニング動画をつくるときに、男女をできるだけ均等に入れることを考えています。
それは平等とか公平のためということではなく、現場ではあきらかに女子トレーニングが弱いからです。
弱いというのは筋力差という意味ではありません。
からだづくりの話になると、どうしても「男性」に印象が偏ってしまいませんか?
それは男がするもの、強さは男が示すものという固定した意識があると思います。
私の指導では男女に差はつくりません。
実際にスピードが違ったり、筋力が違うことは事実であり、ありのままに受け入れた上で成果を求めたときに男女の差は一切存在しないのです。
女子も運動能力が伸びるし身体もたくましくなります。
伸びが悪いことなどありません。
それを証明している選手たちの姿をそのまま見てもらうために、偏った意識は捨てて、良い映像は男女を気にせず紹介しています。
その上で、私がいつも現場で直面するのは、女子トレーニングの力感の無さです。
女子選手のトレーニングは全国どこへ行っても「女子っぽい」ものです。
あまり負担を掛けないように、辛くならないようにサラッと済ませるのが女子的であり、簡潔に言うとものすごく“ユルい”のです。
隣で練習している他競技の女子選手を見ても、トレーニング場などで見る様々な運動部の女子選手も、やはりそれは同じように見えます。
この女子っぽさがむず痒くて、あきらかにマイナスも実感するため、なにくそとグルッと半回転させてたくましくトレーニングすることを目指しています。
それは見かけから男みたいになろう、などと言っているのでは決してなく、スポーツ選手としてからだづくりをしたときには成果的な面で男女は関係ない、ということです。
目一杯にからだを使ってスポーツを表現し、またその技量を磨いて高い競技力を発揮することは男性でも、女性でもなんら変わりません。
いまの固定したトレーニングでの女子っぽさを、せめて自分の担当する選手では変えていけたらと願っています。
それでは今日はここまで!心から応援しています!
(了)
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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