コロナの学校生活で「たったいま」懸念すること【梅原トレーナーのからだづくり哲学】
今日は私から、読者のあなた、とくに学校へ通われている生徒さん達へ、短いメッセージをお届けします。
年明け早々から急速に拡大したオミクロン株の感染によって、また、またまたまたもや私たちのスポーツ活動が大きく制限されてしまいました。
きっと誰もが「これでようやく元に戻れるかな」「このまま再拡大しないで終わってほしいな」と、2年間の我慢が報われる希望を少なからず持っていたと思います。
しかしフタを開けてみれば2022年もいきなりコロナの猛威でまたもや大会中止や活動縮小、さらには過去最高となる感染者数となりまたワクチンは打てずと、現実的に言ってスポーツ活動は許される雰囲気ではなくなりました。
なぜか当然のように、スポーツ活動はすぐに中止禁止とされます。地域クラブでかつ外スポーツは活動を続けられているケースもありますが、多くの人は学校の部活動に所属しています。
現在、学校は小学校から高校に至るまで、全国的に活動の大幅な縮小を余儀なくされ、たとえば埼玉県では平日5日間のうちの2日だけ、90分までと決められています。
さらに引き締めて、完全に中止をしているケースもあるかもしれません。強める分には誰からも咎められません。
ここで心配なことが、選手たち、子どもたちの意欲の消失です。
過去2年間でも同じように縮小してきたから慣れている・・・いいえその慣れこそが怖いのです。
なんとも思わなくなっていること、もし本当に気持ちの落ち込みなどが少ないのなら、それはスポーツへの欲が薄れていることを意味します。
その不安が、一昨年より、昨年より、今年のたったいまが危ないと申し上げたい。
慣れているのならその感覚は危ういと考えましょう。もうずっとこんな学校生活を繰り返してきて、修学旅行などの行事もことごとくダメになり、ストレスどころか空虚さが大きくなるかもしれません。
生徒のみなさん、繰り返される部活の禁止中止にどうか諦めたり、シラケたり、虚しくならないでください。
気持ちがマヒしてしまって、休みが増えてうれしいなんて本来の意欲とは真逆の感情が芽生えている人、あなたの貴重な青春時代を誤ってしまいます。
ぜったいに「楽」という感情に吞まれないようにしましょう。
起伏の激しい喜怒哀楽とは違うもの、目に見えず肌感覚も薄くて気がつかないエナジーの減衰というものが、たったいまの部活動縮小で現実的に起こっています。
私は現場で強くそれを感じます。
なにもしないこと、無気力がいちばん人間を堕落させます。
禁止され抑え込まれるままじゃなく、全体活動がダメでも個人で積極的に良い時間に変えるべく行動しましょう。
あなたの時間はあなたのものです。自分でしようと思えば、なんだってできるのですから。
土日も部活はありません。平日は放課後90分、しかも2日だけです(埼玉の例)。残りの多くの時間を、あなたが決めて意欲ある日々にしてくださいね。
我慢ではなく、積極的に頑張ろう!
これからもずっと応援しています。
(了)
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