【梅原トレーナーのからだづくり哲学】緊急提言!「高校リーグ戦問題」を考える その1
※このシリーズはもちろん日本バスケ全体に関わる問題の一つであるが、とくに高校カテゴリーのコーチの方、その選手、保護者、その事業に携わる全ての関係者の皆さまと共に考えていきたい。
是非あなたの活動するその地域で、仲間内でも構いません、どうぞより良き方法を模索してもらいたい。一人一人の意思とちょっとの声、ほんのわずかな行動が、日本バスケを動かす力そのものとなる。
私たちは当事者として、目の前の様々に向き合っていくことができる。環境は自らの手でつくっていきましょう。
梅原淳 拝
日本のバスケを前進させるために、いま様々な改革が行われている。
FIBAの制裁以来、とくに目まぐるしく状況が動き、日本代表やBリーグのみならず、大学からミニバスケットボールに至るまですべてのカテゴリーで次々と新しい取り組みが始まっている。
私がここ数年、常に注視しているのが高校カテゴリーの“リーグ戦問題”である。トーナメント戦ばかりの大会から総当たり戦の方式に移行すべく、JBA(日本バスケットボール協会)がその導入を各都道府県に指示したものだ。
中学カテゴリーではすでに実施されていて、高校では当初、今年(2019年)の下半期から完全実施という通達があった。しかし現実には京都や岐阜、新潟などスタートを切った県はまだ少数しかない。
実施されていない都道府県の中では、少し話が進んでいるというところもあれば、リーグ戦のリの字も出ていないところもある。
なんとなく始まってみたり、手をつける兆しもなかったり、それを上が統治する動きもない。つまり高校カテゴリーでは、まだまだお試しの程度の段階である。
▼本当はさして変わらぬ日本バスケ
私がこれをなぜリーグ戦「問題」と言うのか。
それはビジョン無きものを現実化しようとしているからだ。着実に安定して動き出しているように見えるが、今後これは間違いなく様々な面において問題が噴出する。
驚くことに、最終的に何を見据えたリーグ戦なのか、誰も説明できない。どのような方法でそれをするのかも、なんと決まっていない。それなのに、リーグ戦を始める作業だけが進行している。
全国を歩いて実際に耳にすることは、ただ「リーグ戦を作らなくてはいけない」というノルマだけであり、それは何を目的にするものであるかを、現場の誰も知らない。
私はごく最近に、JBAの中学・高校育成分野の担当者の一人から話を聞いた。詳しくは後述するが、JBA側と各地方協会の認識がまるで一致していないことがはっきり分かった。
話が正確に通っておらず、構想の段階からして共通認識がつくられていない。
また刻が経過する中で、不確かや不安な内容について、互いに擦り合わせようとする動きもなく、すべては会議で一度言ったきり。まったく異なる理解を持ったままで事業が進もうとしている。
まさに日本的と言おうか、私たちのバスケットボール界はまだ何も変わっていない。
▼双方に病がある
私は、現場の地方協会の肩を持つつもりは毛頭ない。JBAを悪にする気はないし、事実それはまったく違う。これは双方ともに、自分を改める努力が必要である。
問題の根底として、ひとつにはJBA側の弱さと無責任さによって現場を混乱させていること、また違う一方では都道府県協会の腰の重さといい加減さによって、バスケットボール全体にとって有益な歩みを踏めないでいることがある。
それらを乗り越えて、一枚岩で日本のバスケットボールを強く明るく、一大スポーツに育てるために改革を行っているはずだ。このリーグ線構想も、その一つである。
ならば新しく始めることは「これは名案だ」というものでなくてはいけないのだから、現場にとって負担になることは断じてあるはずがない。
現場が不満かつ具体性もないということはつまり、JBAはしっかり綿密に計画し設計していないということを、自ら証明してしまっているのだ。
さらに分かることは、地方が結局は御上に言われるがまま、自分たちで主体的に考えることなく従うだけ、もしくはかつてのFIBAからの日本への制裁のように、罰せられそうになるまでは無視して等閑(なおざり)にするか、どちらかである。
▼自分たちでつくる日本バスケ
いずれもこれではいけない。私たちは立場云々に関わらず、一人一人が自分なりに最善と思う方法を考える必要がある。JBAでも地方協会の役員でも、ただのひとチームでも一選手でも。
バスケットボールに携わる皆が、自分の信念と考えに従って力を尽くすことが本当の改革のムーヴメントとなる。
ではこのリーグ戦をどのようにすれば良いものとしていけるか。実態を整理しながら、その道筋を考えてみたいと思う。
その2と3へ続きます。
(了)
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