【ミニバス】指導者から「どうしたらいいんだ!」と質問を受けました
今回は、桐朋学園バスケ部監督
金田先生へのご質問をシェアさせて頂きます。
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■【質問】
1)今回の教材の各練習項目はそれぞれ何分でしょうか。1時間の時間配分を参考のため教えてください。
2)切り替えを早くする練習などがあれば教えてください。
3)理解力が悪い、体力的にとても劣る人もたくさん混ざっている場合の指導方法を教えてください。
背景)
私は小学校でミニバスケットを教えています。
メンバーは男女2年生~6年生。
ただ、教える人間が私しかおりません。
そんな中、上記2)3)が特に困っています。
上級生と下級生では、肉体的精神的にずいぶんギャップがあり、
同じ練習をした場合、どちらかが犠牲になり、
間延びした練習になります。
分けて練習すると、どちらかに目がいかなくなります。
良い指導方法のアドバイスをご教授ください。
よろしくお願いいたします
■【回答】
ご質問ありがとうございます。
早速お答えさせていただきますね。
>>1)今回の教材の各練習項目はそれぞれ何分でしょうか。
>> 1時間の時間配分を参考のため教えてください。
収録されている練習法は大まかに分けて
「アップと基礎練習」「個人技術練習」「チーム練習」といった
3つの構成で組み立てられています。
明確な各項目のお時間は種目によりますが
基本的には2分、時間が長い種目でも6分程度です。
各項目の時間を減らすことで、これまでよりも
選手に集中力を高められます。
時間を減らすことでスキル向上も
されにくくなると考えがちですが、それはありません。
先程も申し上げましたが、時短を行い効率的に練習を進められることで
選手の集中力は今までよりも高く練習に臨めるため練習自体の質が向上されます。
さらに、個人技術、またはチーム練習のどちらかを
もっと練習させたい場合であっても、各項目に1~2分だけ
プラスするだけで充分な効果を得られます。
>>2)切り替えを早くする練習などがあれば教えてください。
こちらは、ディフェンスからオフェンスの場合でしょうか?
またはオフェンスからディフェンスの場合でしょうか?
結論から申し上げますと
オフェンス、ディフェンスともに強化したいのであれば
オールコートの3対3または5対5などがオススメです。
ただし、闇雲に「切り替えを早く」と指導していても
選手たちの動きは、これまでと変わらないと考えます。
「なぜ、切り替えが大切か?」を
まず選手たちに指導する必要があります。
オフェンス場合、ディフェンスが戻る前に攻めきる
||
数的有利な状態で攻めることで得点の確率を上げられる。
さらに、相手の運動量を増やすことで相手の足を止めやすくなる。
それに対してディフェンスは、真逆の考え方です。
相手に守備面において、常に数的有利な状況を作ることで
速攻を止められ、セットの状態からディフェンスが行えます。
これにより、速攻時よりも相手が得点を奪う確率を
下げることができます。
このように、「切り替えろ!」「切り替えを早くしろ!」と
いうだけではなく、練習の意図を明確にすることが重要です。
今回のDVDの中でもオールコートの5対5の
練習をご紹介しております。
是非、参考にしてみてください。
>>3)理解力が悪い、体力的にとても劣る人もたくさん
>> 混ざっている場合の指導方法を教えてください。
チームの状態を見てみないと一概には言えませんが、
今の戦力アップが目標なのか、今後のチーム力のアップが
目標なのかによって、大きく異なります。
ただし、選手を育成するという観点から見れば
同時に練習させることは「必要」だと考えます。
その理由は、一緒に練習を行う事で「経験」を積ませられるからです。
また、理解力が悪い選手たちには、体感できるまで
実際にデモを行ってあげることで理解が深まります。
要は、完成形(成功例)がイメージできていないため
何をするべきなのかを考えられないことに原因があると考えるからです。
ただし、体力は同じ練習を積ませていれば確実につきます。
その際、オーバーワークには注意ください。
>>背景)
>>私は小学校でミニバスケットを教えています。
>>メンバーは男女2年生~6年生。
毎日の指導、お疲れ様です。
ミニバスを教えられてるのですね。
私も近所のミニバスに時々顔を出しては
指導しております。
>>ただ、教える人間が私しかおりません。
そうなんですね。
ご質問者様にバスケ経験はあるのでしょうか。
>>そんな中、上記2)3)が特に困っています。
>>上級生と下級生では、肉体的精神的に
>>ずいぶんギャップがあり、同じ練習をした場合、
>>どちらかが犠牲になり、間延びした練習になります。
>>分けて練習すると、どちらかに目がいかなくなります。
ミニバスの指導者の方が抱えられる問題の一つですが
一緒に行わせる、行わないというのは、チーム事情によって異なります。
ただ、練習が間延びしたのでは、選手の練習から得られる
吸収量も少なくなると考えますし、今回のお話を聞いている限りでは
「練習のグループを分ける」ことをオススメしたいです。
上級生グループが練習している場合は
下級生グループは基礎練習(ハンドリング等)を行い
逆に、下級生グループが同じ練習をしている際は
上級生グループに基礎練習を行わせる。
この時の基礎練習はある程度、メニューを決められても良いかもしれません。
また、チーム全体で練習を行うのは1対1までにしてください。
チーム練習で、上級生と下級生を混ぜて行うと
ケガの原因にもなりますのでご注意ください。
(特に上級生男子と下級生女子)
私も最近、ミニバスを指導していて、改めて気付いた点があります。
それは、コーチングではなくティーチングが
とても重要なスポーツだということです。
一方通行な指導ばかりをしていては選手は上達しません。
もしも、上達できたとしても
その選手は能力のみで上達している選手ですので
いつか成長が止まり、それ以上の上達は見込めません。
もちろん、時にはコーチングも必要となりますが
バスケットはチームスポーツです。
選手とコミュニケーションをとり
何が原因で上達できていないかを明確にして
上達のヒントを与えることで選手は飛躍的に上達します。
上手くご回答できず申し訳ございません。
チーム構成(メンバー数など)の詳細をいただければ
もう少し具体的な練習方法をご紹介できるかもしれません。
他にも何かありましたら、何なりとご連絡ください。
いつでもご相談にのります。指導頑張ってください。
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