意図的にフリーを作り出す「スクリーンプレー」とは?
From バスケットボール事務局
弱者が強者に勝つために何をしなければいけないのか?
日頃、指導されている先生にとって、「永遠のテーマ」ではないでしょうか。
バスケットボールは、40分間に相対するチームが得点を争うスポーツです。
つまり、得点を取らなければ相手に勝てませんし
相手に得点を取らせなければ試合に勝つことができます。
しかし、互いのチームが得点を取り続けることが目的であるバスケにおいて
相手に得点を取らせないことほど、難しいことはありません。
きっと、これらは日頃から
あなたの頭を悩ませている問題ではないでしょうか。
あなたと同じように、悔しい想いをしていた彼もそれは同じです。
しかし、彼はコーチ留学をした先で、その悩みを解決されたのです。
「走り勝つことはできるが、それでは上位校に勝つことができない。」
「うちのチームのような“弱者”が上位校のような“強者”に勝つためには
一体何が必要なのか…?」
選手たちと勝つ喜びを味わいたい一心で、
アメリカはハワイ大学へコーチ留学をした彼。
そんな彼は、留学先であるハワイ大学のバスケ部で、
アシスタントコーチをすることになりました。
ハワイ大学の選手たちは、筋肉質で、
自分よりも頭一つ以上もデカい選手ばかり。
いかにもダイナミックなプレーをしそうな見た目をしています。
それに、練習する体育館だって立派なもの。
ピカピカに磨かれたコートが、たくさん並んでいるではありませんか。
環境の違いに戸惑いながらも、彼は、ハワイの選手の優れている点、
日本とは違うプレーなど、たくさんのことを学んでは、メモに書き込んでいました。
そして、アシスタントコーチになって数ヶ月が過ぎたころ。
ハワイ大学と、日本のトップチームの試合がおこなわれることになりました。
「ハワイの選手も上手いが、日本のチームには圧倒的な速さと体力がある。」
「しかも、日本はトップレベルの選手ばかり。きっと、面白い勝負になるに違いない。」
ワクワクしながら、試合開始を待っていた彼でしたが…、
いざ、試合がはじまってみると…
…開いた口がふさがりませんでした。
日本のトップチームは、ハワイ大学に翻弄されるばかり。
スピードが活かせないどころか、シュートもまったく決まらないのです。
ファイストブレイクから、素早く自陣へ戻って守りを固めるものの、
あっさりとディフェンスを崩され、得点を奪われてしまいます。
まるで、大人と子どもの試合です。
結局、この試合、日本チームの見せ場はありませんでした。
話にならないほどの大差を付けられ、日本チームは負けてしまったのです。
でも…、
いったい、なぜ「やられ放題」だったのか?
彼は、日本チームが大敗したのが信じられませんでした。
「あれほど速く、体力もある日本チームが、手も足もだせずに負けるなんて…。」
「でも、いったいなぜ、あんなにやられ放題だったのだろう?」
寝ても覚めても、頭のなかは、あの日の試合のことばかりです。
彼の探究心が刺激されました。
どうしても、ハワイ大学の強さの秘密を明かしたくなったのです。
そこで、普段の練習をより注意深く観察することはもちろん、
あの試合を撮影したビデオを何度もチェックしたりと、徹底的に分析することにしました。
そして、テープが擦り切れるほどくり返し見続けた結果、
ハワイ大学のオフェンス戦術に、「ある特徴」を発見したのです。
それは…
「ハーフコートで相手を翻弄するバスケット」です。
オフェンスは先手を打てるため、常に有利な状態にあります。
反対に、必ずと言ってもいい程ディフェンスは、オフェンスの
後手になるので、相手に得点を取らせないというのは、
レベルの高い技術が必須となるため、至難の事となります。
では、逆にオフェンスではいかがでしょうか?
「オフェンスは水物」と呼ばれる言葉の通り、オフェンスは
その日のコンディションで大きく変化してしまいます。
例えば、バシッバシッと打てばシュートが決まる日もあれば
足が止まったり、疲れが溜まってくることでシュートが決まらないこともあります。
時にはシュートタッチは良いのに、リングに嫌われて入らない日もあることでしょう。
そのため、「ディフェンスが徹底されているチームが最も勝利に近い」と
言われています。
しかし、あなたも思われているかもしれませんが…
毎年、スター選手が入部してくる強豪校、選手をリクルートできる私立校とは違い、
公立校はスター選手が入学する確立も低く、選手をリクルートすることができません。
つまり、
“ディフェンス力を高めることで、もっとも勝利に近づくって言ってるけど
それはある程度オフェンス力があるチームに限ったことでしょ…?”
もしかすると、あなたはこのように思われたかもしれません。
しかし、それは速攻を主体としているオフェンススタイルの場合のお話です。
今回ご案内させて頂く、「ハーフコートのオフェンス戦術」では
精度の高いシュート技術も、鋭いドリブルセンスも、精密なパス技術も
必要ありません。
なぜなら、意図的にフリーの選手を作りだすことで
強豪校相手でも、楽にシュートを打てる状況を作りだすからです。
そのオフェンスパターンで、ポイントとなるのが
「スクリーンプレー」です。
スクリーンプレーとは、オフェンスがフリーな状態
つまり、シュートの打ちやすい展開を生み出すための
「ズレ」をうみだすプレーです。
スクリーンプレーを、もっとも効果的に生み出すことができれば、
ディフェンスがワンテンポ、ツーテンポもピックアップが遅れます。
これにより、選手は意図的にフリーの状態を作りだせ
楽な状態でシュートが打つ事が可能となります。
つまり、速攻主体で全面でオフェンスを展開するのではなく
ハーフコートでのオフェンスを展開することで
より勝利に近づけるのです。
そこで、本日はまず初めに選手へ指導して頂きたい
「スクリーン」についての動画を公開します。
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