【梅原トレーナーのからだづくり哲学】トレーニングレポート No.184「巨漢の背骨」

こんにちは、梅原淳です。

今日は逆立ちのトレーニング場面を見てもらいたいと思います。

これは本当にすごいなと、当時に感心した覚えがあります。

高校のバスケットボール部の子で、体重が110kgを超えています。

たしか入部の時はもう少し重くて、顧問の先生もどうにか少しずつ削ろうと促していましたが、このあたりから減らなくなっていました。

それでも皆と同じ練習メニューですから、時間は倍くらい掛かっても本数など量はまったく同じです。

そうしたら1年2年と続けるうちに、色々な種目が上達していったのです。

この逆立ちもいつの間にか・・・

それで思わずパシャ。

相棒が楽に支えている様子からすると、しっかりバランスを保持して背骨で柱を作っているようです。決して力づくでもなければ、相棒が持ってくれているのでもありません。

脂肪が動く分、痩せている人よりも揺れが起こります。それもトレーニング負荷としては好都合だと思いますし、よく考えればそれを支えられているのですから、なおのことたいしたものです。

毎回、大きなおにぎりを5個も6個も持ってきていた彼ですが、体重に関係なくバランス能力は習得できるし、逆立ちは力技ではないことを証明してくれました。

（了）

この記事を書いた人梅原 淳
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル･スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。