【梅原トレーナーのからだづくり哲学】食べるトレーニングを考えよう!「腸内細菌が花粉を和らげた」
このレポートを書いているのは2023年3月14日、花粉が舞いに舞っている全盛の季節です。
花粉症と言われるアレルギー疾患は、花粉のみならずハウスダストやダニにおいても発症しますから、春だけに限定されているものではありません。
ただ今のところ多くの人の場合、春に花粉を飛ばす木々によって花粉症を発症しているようです。
私も子どもの頃から医者にアレルギー性鼻炎とは言われていました。花粉症ではありませんでしたが、鼻の通りが悪く、それが原因で様々な症状に苦しみました。
社会人になり、たしか30代のはじめ頃だったと思います。
あまりに鼻が辛くていよいよ耳鼻科だと決意し、分かってはいましたが「花粉症」と診断されました。
これもうろ覚えですが、点滴と飲み薬ですぐに治りました。鼻の奥からものすごい量の緑がかった鼻水が出たことだけハッキリと記憶しています。
同時期に食養で体質改善に努めており、いったん花粉症が和らいだ時期がありました。そのあとも比較的に軽い症状や短い期間だけだったので、いまだにこの季節が毎年来てもあまり気にしていません。
ただ2023年の今年、ついに気になるだけでは済まないくらい心身に負担が出るアレルギー症状が出ました。
自らが招いた今年の花粉症
目があまりにもかゆくてゴミが溜まったようになり、一日に何度も洗う始末。さらに鼻も詰まって夜寝られません。脳に酸素が行かずボーッとしてしまいます。
花粉症の人は皆そうでしょう。
今年なぜそうなったかは自分で知っています。
まず過去の何十倍の飛散量というニュースがありますので、それはあります。ただ私の場合はそれに加えて、自らアレルギーを助長するような食事をしていたことが原因だと考えています。
コロナ禍が通り過ぎ、仕事も忙しくなってきたので疲れが溜まります。これまでは美味しく飲んでいたアルコールが、どうもからだに合わなくなってきました。
たかがビール1缶ほどでも調子が良くありません。新年から少し経ったあたりで、ビールを飲むことを控えることにしました。
それと入れ替わるようにして、甘いものや菓子パンの類いをやたらと食べるようになりました。衝動などではなく、自ら意識的に食べてみようと思っただけのことです。
花粉の季節がやってくることは、完全に忘れていました。それくらい花粉症でありながら気に留めていないのです。
気がついたときにはすでに2月中旬、そろそろ到来です。ときすでにおそし。覚悟しました。
そして3月の6か7日あたりです。目が例年以上にカピカピになって、コンタクトを長く入れていられません。同時に鼻も急に塞がりました。
その週末の群馬出張から帰ってきたときに万事休す。関係ないとは思いましたが、声まで潰れてしまったのです。
アレルギー×アレルギー
ファミレスなどのメニューにはアレルギー表示で「卵、小麦、牛乳」などと書いてあります。
日本で発症する人の多い食材だからです。
それらは単体で反応するとみんな思っていますが、過敏になったからだは他のものにも過敏になります。からだに毒となりうる成分の多い食材を、アレルギーが出ているときに口に入れることは火に油を注ぐようなものです。
風邪をひいたときに、そうなった原因がたまたま友達にうつされたのだとしても、調子を崩しているなら冷たいものを食べたり薄着になったり、アルコールを飲むことは風邪を悪化させます。
それと同じ事です。
小麦アレルギーではなくてもそれが起こりやすい食材をたくさん食べていれば、この季節に花粉と対峙する防御力の高いからだであるはずがありません。
どれと特定はできませんが、場合によっては毒性が生まれる食材をやたらめったら食べていたのですから、自らを戒めるしかありません。
神の救い
そのようなときに、妻からこれを飲めとあるものをもらいました。彼女が飲んでいる「長沢オリゴ」というもので、どうやら腸内細菌を活性化させて健康を保つためのサプリメントのようです。
腸内をきれいに保つことは、以前から気を遣ってきました。事実ここが良くなったから体質も改善されました。
脂肪がすっかり無くなり、体調不良も圧倒的に減って、風邪などもあまりひかなくなりました。その根幹が腸内細菌にあります。
だからこそ花粉症の季節を忘れて、腸内環境が汚れるような食事をした自分を恨むのです。
その荒れた腸内を元に戻してくれたのでしょうか、わずか2日間それを飲んだらその晩から鼻で呼吸して寝られました。前日から一転、最高の寝心地でした。
これを書いているのはサプリを飲み始めてから3〜4日後です。製品に付属のチラシも読み、説明されている最大の量を摂っています。それを花粉の飛散が終わるまで続けます。
普段はサプリメントを一切飲まないし、それを推奨もしません。この製品を紹介しようなどとも思っていません。
辛い季節が終われば、また通常の食事のなかで注意を払っていくだけです。いまは一時的な措置です。
このレポートを書いた意図は、改めて腸内環境の影響とそれを崩す毒性について身を以て実証し、またそれを再認識することもできたので、学問的にではなく日記っぽくしてあなたへお伝えしようと思いました。そのほうが分かりやすいからです。
免疫機能の3分の2ほども担っているといわれる腸について、たったひとつの例であっても興味を持ってくれたら幸いです。簡単にネットだけでも良いですし、腸内細菌と免疫の繋がりについて少し調べてみてください。
やってみようかな、と思えたならこのレポートは成功です。
それでは今日はここまで。また食トレをお楽しみに!
(了)
運動技能を向上させる専門家として、またバスケットボールでのファンダメンタル・スキルを教えるコーチとして全国各地に出向いています。またその活動から得た日々の思考や発見を、YouTubeなどSNSを活用して情報配信しています。このコーナーで扱う内容は、それらSNSでは記さない一歩踏み込んだ情報として、トレーニング実践レポートをはじめ自分の育て方、大人の再教育、子育て、健康づくり、みなぎる食事など、あらゆるジャンルをテーマにお届けします。
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