レイアップVSフローター①

オフェンス シュート 関野 日久

ドライブやカッティングでリングに近づいた際、ランニングプレーであればレイアップフローターでフィニッシュを狙うことが多いです。どちらも有効な技術ですが、どちらをより多く練習するか、試合でのメインの武器にするかなどは迷いどころです。本記事では2つを比較、考察し答えを見つけていきます。今回は、レイアップを選ぶことのメリットとデメリットを整理します。

 

レイアップのメリット

考えなしに「打ちやすいから」や「どちらかを打てないから」ではなく、それぞれの特性を理解して活用しましょう。

決定率の高さ

レイアップの最大のメリットはここにあります。レイアップはとにかく確率が高いです。フリースローと並ぶ確率の高いシュートで、バスケで最も選びたいプレーの一つでもあります。

ボール保持時間の長さ

置いてくる」をできる選手であれば理解しやすい感覚ですが、レイアップはシュートの直前までボールが手の中にあります。そのためギリギリで打ち方を変える、パスに切り替えるなどプレーの選択に幅をもたせることができます。

ファール&フリースローの獲得

リング近辺でのプレーの特徴ですが、シュートファールをもらいフリースローに近づけることができます。レイアップの場合、ブロッキングイリーガルユースオブハンズ、あらゆるファールが起こる可能性があります。また、AND1を狙うこともできるので果敢なリングアタックは大きな効果をもたらします。

ディフェンスのカバー&ローテーションの増加

ドライブやカッティングでレイアップまでアタックしきっているということは、ディフェンスは逆サイドからのカバーやローテーションが起こっている可能性が高いです。キックアウトの3Pや、カッティングへの合わせなど次の得点チャンスを生むことができます。また、ディフェンスの負担が増えるとオフェンスの質も落ちやすいのでゲーム全体の流れをつかみやすくなります。

レイアップのデメリット

レイアップは以上のようにメリットが多くありますが、効果的なオフェンス方法であるが故にディフェンスも高い意識で守ります

被ブロック率の高さ

ドライブでオンボールのディフェンスを抜き去ればカバーのディフェンスが待っています。簡単なレイアップでは留学生や、日本人でも背の高い選手相手にはブロックの格好の的です。また、マッチアップを抜いたからといって油断してはチェイスダウンブロックの格好の的です。

ステップワークの難しさ

ブロックやカバーをかわすためには空中でダブルクラッチなどの動きを入れるのも手ですが、レベルが上がればこれもブロックに引っかかりやすくなります。空中での駆け引きは最後の手段なので、そこで負けてしまえば終わりです。それを防ぐために地上でのステップワークが重要になります。しかし、ステップワークは種類も多く、フットワークを磨きそれを正しく使う練習を多く行わなければなりません。そういった点から、レイアップは放つまでが難しいシュートと言えます。

怪我のリスク

スポーツをする上でアスリートは常に怪我のリスクと戦い続けなければなりません。バスケは運動量も多く、走る、跳ぶ、当たるがあるので様々な怪我がつきものです。プレーごとに怪我のリスクは違いますが、特にレイアップなどのリングアタックは悪い体勢になりやすく、自分の体重や相手の体重がコントロールできずに怪我につながりやすいです。

 

おわりに

今回はレイアップとフローターを比較するためにレイアップのメリットとデメリットについて解説しました。レイアップはゴール下シュート、フリースローと並ぶ決定率の高さが売りですが、裏を返せばディフェンスが最も徹底して守りに来るシュートでもあるということです。ディフェンスのレベルが上がると簡単には打たせてもらえないシュートであるということを理解しつつ、果敢に狙うことにも価値があります。次回はフローターを同様に分析します。

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