ユーロステップを使いこなそう!
2000年代以降、レイアップやゴール下でのステップワークは確立された技術として非常に進化しました。ワンステップやギャロップステップ、ロールターンなど様々ありますが、今回はユーロステップについて解説します。ギャザーステップの登場でより複雑化したユーロステップはNBAを代表に様々なカテゴリーで活用される技術です。今回は2つのユーロステップをご紹介します。
ファストユーロステップ
一つ目に解説するのはスピードの速いユーロステップです。特に名前が定義されていないので本記事では「ファストユーロステップ」としてご紹介させていただきます。
ファストユーロステップとは?
対人競技であるバスケは相手より速いことが非常に強力な武器になります。フィジカルを構成する要素は「強さ・高さ・速さ」でありこの速さを活用したのがユーロステップです。スピードに乗ったドライブから加速したまま左右にステップを振り分けて相手を揺さぶることで相手をかわすことができます。
ファストユーロステップのメリット
素早くステップを切ることでディフェンダーに高さで負けていてもブロックをかわすことができます。フローターなどを使わずともシュート前にディフェンスをかわすことができれば簡単なシュートを打つことができます。また、ボールをキャッチすればドリブルをつきながらでは出せないスピードを生むこともできるのでより速さを活かしたプレーができます。
ファストユーロステップのデメリット
ステップワークだけでなく技術には2種類あり「読まれなければ強いスキル」と「読まれても強いスキル」があります。スピードを活かした技術は特に前者であることが多く、ユーロステップをいかに早く踏もうとも2歩目とシュートの打ち方を読まれてしまえばディフェンスに守られてしまう可能性が高まります。
スローユーロステップ
対して、スピードを落とすことで相手とのズレを作るユーロステップをご紹介しますり。こちらも同様に現在一般的に定義される名前はないので本記事では「スローユーロステップ」として解説します。
スローユーロステップとは?
ドライブから急に減速してステップを踏むことで相手とのズレを作るのがスローユーロステップです。スピードのズレは「速さ」だけでなく「遅さ」も守りにくい要素です。ドライブの技術としてのみ考えられがちな「チェンジオブペース」をステップにも用いることでフィニッシュを目指します。
スローユーロステップのメリット
コンタクトの強さや高さなどのフィジカルがある選手はのこのステップを使うことができれば得点力の底上げが期待できます。スピードで抜くよりも大きなズレは作りにくいですが、小さなズレを確実に作ることができるのでフィジカルのある選手にはシュートを打つ空間が作りやすいのが特徴です。ゴール近辺であれば小さなズレでも十分得点に繋げることができるのでペースを落として身体を相手に預けながらステップを踏むようにしましょう。
スローユーロステップのデメリット
スローユーロステップは「読まれても強いスキル」です。基本的にコンタクトや高さを活かすスキルは読まれても止められにくい傾向があります。自分よりも小さい相手に対しては特にそうで、多少ついてこられても大きくて強いステップを踏むことができればディフェンスはそれ以上守ることができません。しかし、ブロックはされないが相手との距離は近い状態にあることが多いのでフック気味のシュートになることなどからシュート確率の安定性が求められます。また、ゆっくりステップを踏むために相手にコースに入られやすくなるという点もあるのでそこでボールを弾かれないためのハンドリングも必要となります。
おわりに
今回は2種類のユーロステップを解説しました。ユーロステップだけでなく、スピードは速いことも遅いことも武器になります。相手とのフィジカルの差やタイミングを十分に測って適切なプレーを選択しましょう。
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